2012年04月02日
転換期を迎えるVC業界
ベンチャーキャピタル(VC)の廃業が増えています。
新規投資を凍結し人員削減に踏み切る金融系VCもあります。
VCファンドへの資金流入が大幅に減少しているのが直接の原因です。
IPO市場の低迷が投資パフォーマンスを悪化させ、VCが投資に慎重になる悪循環が続いています。
VCファンドの出資者の属性は、金融機関と事業会社に大きく分かれます。
金融機関の目的は資金運用ですが、VCファンドのトラックレコードには失望しているようです。
スケールメリットが働かないVCファンドにとってのファンド適正規模は100億円前後と言われます。
出資者から見れば資金効率面からもっと優れた金融商品は世の中にたくさんあります。
一方で事業会社は新規事業のシーズ情報をベンチャー投資に求めています。
事業会社系VCは、IPOというホームランを狙わず、途中売却での投資回収する堅実な運用スタイルを目指しています。
情報収集が主目的であるので、数多くのベンチャー企業へ分散投資する傾向が強くなります。
しかし投資社数を増やせばコストは高くなるので、インキュベーション施設を設けて集中管理するVCが増えています。
金融系VCには従来の分散投資から集中投資へとスタイルを変えてパフォーマンス向上を目指すところもあります。
しかし課題は経営スキルのあるベンチャーキャピタリストの育成もしくは活用です。
投資先に常駐して徹底的に経営関与するには、ベンチャーキャピタリストがプロフェッショナルとして自立する事が必要です。
ベンチャー企業に不足しているのは、資金よりむしろ人材、特に経営者です。
ベンチャー企業の経営者には、高い情報収集力と迅速な行動力が求められます。
ベンチャーキャピタリストは、豊富なネットワーク力とどこにでも行けるフットワーク力を持っています。
VCから離れた数多くのベンチャーキャピタリストが、自ら目利きしたベンチャー企業に自分自身を投資していけば、
VC業界への資金流入が減ってもベンチャー市場は拡大していきます。
ベンチャーキャピタリストの存在意義は、ソニーやホンダに負けないメガベンチャーを育てる事にあるはずです。
「She said "baby can't you see」by Drive My Car
2012年03月21日
ベンチャー企業と投資家の共通ゴール
ドラッカーもバフェットも、企業経営においてはキャッシュを重視しています。
「バランスシートは企業の顔である」*と言われますが、本当の顔を見るには資金繰りを見る必要があります。
「監査法人に支払う費用は企業の信頼性のコストである」*という意味は昔も今も変わりませんが、粉飾決算を巡る疑惑は絶えず存在します。
ベンチャー投資において、プロは必ず資金繰り表を要求します。
監査法人と監査契約をしているベンチャー企業はほとんどありませんし、最低でも1年の資金繰り見通しが確保できないベンチャー投資は無謀と言えます。
資金繰り表で確認する重要な点は、経常収支と現預金(キャッシュ)残高の推移です。
経常収支は営業キャッシュフローと同意義です。
最近の企業は、設備投資や在庫投資がないので、必要資金は人件費が中心となります。
営業キャッシュフローの赤字が続くと、増資や借入による資金調達によって資金不足を補っていきます。
決算書を分析することでキャッシュを生む構造を理解できます。
売上に連動する変動費と、人件費などの固定費にコストは分解できます。
しかしベンチャー企業の売上見通しは不安定です。
資金調達には限界があり、時間も無限ではありません。
トップライン(売上)の成長がベンチャー投資の魅力です。
しかしベンチャー企業が生き残るためには早期のキャッシュ黒字が条件です。
したがって固定費を最小限に抑えて収益を上げるビジネスモデルが必要となります。
ベンチャー企業と投資家にとっては、営業キャッシュフロー黒字達成が最初のゴールです。
大量得点を狙うためには、まず先制点を上げる事が大切です。
*引用文献「株式公開倍増時代」(後藤光男、秋野正司著)
It's a love that lasts forever 「Don't Let Me Down」
2012年02月29日
株価ギャップを埋める
THE INDEPENDENTS CLUB 2012.January
エクイティの世界では、株価は永遠のテーマです。
株価が市場によって形成される時、投資家は割安だと思えば買い、割高であれば売ります。
ベンチャー企業の場合は、決算書には表れない成長性をどう評価するかがポイントです。
しかも大概は市場性も情報量も少なく株価に客観性はありません。
一方で起業家は自分の事業成功に強い信念と確信を持っていますので、投資家と起業家との株価ギャップは深くなりがちです。
VC(ベンチャーキャピタル)には、目に見えない企業価値を誰よりも早く評価できるか、いわゆる目利き力が求められます。
しかし3年でのIPOを求めるVCと起業家の間には大きな時間ギャップがあります。
VCが探しているのは、極めて高い成長率を持つES(アーリーステージ)企業か、IPOが見込めるLS(レーターステージ)企業など、
短期間での資金回収を見込める先です。
最近の投資対象先は、変化率の高いIT関連か、事業が安定しているサービス業に集中しがちです。
ただESのIT関連企業は設備投資額が少なく、LSのサービス業は金融機関から有利な条件で借入できるので、投資チャンスは少なくなっています。
一方で研究開発や製品開発に長い時間を必要とするテクノロジー系およびサイエンス系のベンチャー企業はVCから敬遠されがちです。
資金調達額も多額となるので、ベンチャー企業にとって株価評価はさらに割安に感じます。
特に創業者である起業家にとっては、経営支配権を維持するためにも、低い(と感じる)株価は容認できません。
投資家と起業家では、事業の魅力や成長性に対する理解度について、大きな情報ギャップがあります。
ベンチャー企業にとっては、FSに多大な労力や時間を費やしてしまい、結果的に事業チャンスを逃しかねません。
株価ギャップは永遠にあります。したがって溝を埋める工夫と妥協点が必要です。
種類株の活用によるデッド型ファイナンスで投資家の利回りを確保する方法、
株主割当増資(ライツイシュー)によって既存株主の希薄化を防ぎながら資金調達をする方法、
行使価格調整型の新株予約権など、株価ギャップを埋める手法はいくつも考えられます。
株価そのもの自体は妥協の賜物です。
起業家と投資家にとっては、時間ギャップや情報ギャップより、株価ギャップを埋める事の方がはるかに簡単です。
Look what you're doing 「What You're Doing」
エクイティの世界では、株価は永遠のテーマです。
株価が市場によって形成される時、投資家は割安だと思えば買い、割高であれば売ります。
ベンチャー企業の場合は、決算書には表れない成長性をどう評価するかがポイントです。
しかも大概は市場性も情報量も少なく株価に客観性はありません。
一方で起業家は自分の事業成功に強い信念と確信を持っていますので、投資家と起業家との株価ギャップは深くなりがちです。
VC(ベンチャーキャピタル)には、目に見えない企業価値を誰よりも早く評価できるか、いわゆる目利き力が求められます。
しかし3年でのIPOを求めるVCと起業家の間には大きな時間ギャップがあります。
VCが探しているのは、極めて高い成長率を持つES(アーリーステージ)企業か、IPOが見込めるLS(レーターステージ)企業など、
短期間での資金回収を見込める先です。
最近の投資対象先は、変化率の高いIT関連か、事業が安定しているサービス業に集中しがちです。
ただESのIT関連企業は設備投資額が少なく、LSのサービス業は金融機関から有利な条件で借入できるので、投資チャンスは少なくなっています。
一方で研究開発や製品開発に長い時間を必要とするテクノロジー系およびサイエンス系のベンチャー企業はVCから敬遠されがちです。
資金調達額も多額となるので、ベンチャー企業にとって株価評価はさらに割安に感じます。
特に創業者である起業家にとっては、経営支配権を維持するためにも、低い(と感じる)株価は容認できません。
投資家と起業家では、事業の魅力や成長性に対する理解度について、大きな情報ギャップがあります。
ベンチャー企業にとっては、FSに多大な労力や時間を費やしてしまい、結果的に事業チャンスを逃しかねません。
株価ギャップは永遠にあります。したがって溝を埋める工夫と妥協点が必要です。
種類株の活用によるデッド型ファイナンスで投資家の利回りを確保する方法、
株主割当増資(ライツイシュー)によって既存株主の希薄化を防ぎながら資金調達をする方法、
行使価格調整型の新株予約権など、株価ギャップを埋める手法はいくつも考えられます。
株価そのもの自体は妥協の賜物です。
起業家と投資家にとっては、時間ギャップや情報ギャップより、株価ギャップを埋める事の方がはるかに簡単です。
Look what you're doing 「What You're Doing」
2012年01月04日
全国の個性溢れる起業家を発掘する
新年あけましておめでとうございます。
昨年は事業計画発表会を中心にインデンデンツクラブを26回開催することができました。
これも皆様のお力添えだと深く感謝しております。
今年も全国で個性溢れる起業家を発掘していきます。
本年もよろしくお願いいたします。
「ベンチャー投資を考える第38回」
*The Independents 2012.1月号より
地方には個性溢れる未上場企業がたくさんあります。
しかしここ数年のIPOは東京が中心です。
2011年のIPO会社の本社所在地が東京の企業数は25社、それ以外の地域は12社でした。
昔から地方にはIPO志向が低いと言われますが、それでも地方企業の実力から見れば少ないように感じます。
たしかに愛三岐地域の優良企業やベンチャー企業は、人前に出ることを躊躇う傾向があり、ここ数年のIPO数は年1~2社です。
IPO支援に日本で最も熱心な地域である福岡や、数多くの大学発ベンチャーがある京都でもIPO数は少ないのが現状です。
なぜでしょうか?
ひとつには、リスクを怖れず挑戦する気概を持つ起業家を育てる環境作りです。
成功や失敗体験を語れるIPO経験者が少ない、成長意欲の強い企業ほど東京に本社移転する、という問題が地方にはあります。
しかし最近は優秀な人材を求めて、東京から地方に拠点を移す企業が増えています。
一方で地方の成長意欲旺盛なベンチャー企業トップは東京や海外を頻繁に往復しています。
これからはベンチャーコミュニティが地域内だけでなく、地域外企業との情報交換やアライアンス面をサポートする必要があります。
二つ目は地域におけるベンチャー投資の活性化です。
大手VCが地方拠点を撤退、もしくは縮小して久しくなります。
2011年のIPO資金調達額は1200億円ですが、トップのネクソン社910億円やダブルスコープ社37億円と韓国系企業が資金調達上位を占めました。
地方には一足飛びに海外上場を狙うベンチャー企業もありますが、日本の証券市場の金融仲介機能が停滞しているのでしょうか?
私は地域ベンチャーコミュニティが主体となってベンチャー企業へ資金供給する仕組みが必要だと思います。
それぞれの地域には独自活動を行うベンチャーコミュニテイがあります。
これからは東京や海外とを繋ぐパイプ役としての機能の強化が全国のベンチャーコミュニティの課題です。
北海道から九州沖縄まで各地域の行政機関は、それぞれの地域特性や強みを活かしたベンチャー支援インフラ作りを行っています。
今年のインデペンデンツクラブは、各地域のベンチャーコミュニテイとの連携を強化して、更に多くの個性溢れるベンチャー企業を発掘し、
一人でも多くの人と一緒に株式公開の支援をしていきたいと思います。
どうぞ本年もよろしくお願いします。
I want her everywhere 「Here There,And Everywhere」
昨年は事業計画発表会を中心にインデンデンツクラブを26回開催することができました。
これも皆様のお力添えだと深く感謝しております。
今年も全国で個性溢れる起業家を発掘していきます。
本年もよろしくお願いいたします。
「ベンチャー投資を考える第38回」
*The Independents 2012.1月号より
地方には個性溢れる未上場企業がたくさんあります。
しかしここ数年のIPOは東京が中心です。
2011年のIPO会社の本社所在地が東京の企業数は25社、それ以外の地域は12社でした。
昔から地方にはIPO志向が低いと言われますが、それでも地方企業の実力から見れば少ないように感じます。
たしかに愛三岐地域の優良企業やベンチャー企業は、人前に出ることを躊躇う傾向があり、ここ数年のIPO数は年1~2社です。
IPO支援に日本で最も熱心な地域である福岡や、数多くの大学発ベンチャーがある京都でもIPO数は少ないのが現状です。
なぜでしょうか?
ひとつには、リスクを怖れず挑戦する気概を持つ起業家を育てる環境作りです。
成功や失敗体験を語れるIPO経験者が少ない、成長意欲の強い企業ほど東京に本社移転する、という問題が地方にはあります。
しかし最近は優秀な人材を求めて、東京から地方に拠点を移す企業が増えています。
一方で地方の成長意欲旺盛なベンチャー企業トップは東京や海外を頻繁に往復しています。
これからはベンチャーコミュニティが地域内だけでなく、地域外企業との情報交換やアライアンス面をサポートする必要があります。
二つ目は地域におけるベンチャー投資の活性化です。
大手VCが地方拠点を撤退、もしくは縮小して久しくなります。
2011年のIPO資金調達額は1200億円ですが、トップのネクソン社910億円やダブルスコープ社37億円と韓国系企業が資金調達上位を占めました。
地方には一足飛びに海外上場を狙うベンチャー企業もありますが、日本の証券市場の金融仲介機能が停滞しているのでしょうか?
私は地域ベンチャーコミュニティが主体となってベンチャー企業へ資金供給する仕組みが必要だと思います。
それぞれの地域には独自活動を行うベンチャーコミュニテイがあります。
これからは東京や海外とを繋ぐパイプ役としての機能の強化が全国のベンチャーコミュニティの課題です。
北海道から九州沖縄まで各地域の行政機関は、それぞれの地域特性や強みを活かしたベンチャー支援インフラ作りを行っています。
今年のインデペンデンツクラブは、各地域のベンチャーコミュニテイとの連携を強化して、更に多くの個性溢れるベンチャー企業を発掘し、
一人でも多くの人と一緒に株式公開の支援をしていきたいと思います。
どうぞ本年もよろしくお願いします。
I want her everywhere 「Here There,And Everywhere」
2011年11月28日
ベンチャーアロケーション
The Indepednents 2011/11より
高齢化社会を迎え、アセット・アロケーション(資産配分)も変化していきます。
金融資産においては、安全志向の高まりで国債や預金などへの配分比率が高まっています。
高利回りを求める人々もたくさんいますが、残念ながらベンチャー投資へは向かいません。
個人的には、1000万円の金融資産に対して10%ぐらいはベンチャー企業へ投資しても良いのではと感じます。
年金などは、長期運用におけるバランス面からもベンチャー投資をアロケーションに加えています。
ベンチャー投資には流動性がない、換金性が低いというリスクがあります。
だからこそ、金融の仲介機能が求められ、そこに金融会社の存在意義があります。
あらゆる資産に価値を付け、それを流動化させ、収益を上げてきたのが金融業界です。
もちろん行き過ぎは、実体経済へ悪影響を及ぼしたり、富の集中が社会不安を惹き起こす事もあります。
ベンチャーキャピタル(VC)を金融会社として捉えるべきではない、という考え方もあります。
しかしVCにも新しいベンチャーファンドの設計開発や、新たな投資家を開拓するマーケティング戦略が必要なはずです。
ベンチャー投資の目的は、とにかく高いリターンを追求するという事だけでしょうか?
社会が成熟すれば、人々の価値観も多様化していきます。
身の回りの知人・友人や親族の会社に出資する人は数多くいます。
インターネットを使ったコミュニティファンドやソーシャルファイナンスなどを通じて見知らぬ人に出資する時代です。
地域活性化や助け合いなど、金銭以外の目的や効用を期待する人は確実に増えています。
ベンチャー企業への投資を促進するためには、税制上の優遇措置を行う制度も重要です。
エンジェル税制(ベンチャー企業投資促進税制)では、個人投資家に対してベンチャー投資分を総所得金額から控除できる仕組みもあります。
ベンチャー企業の投資は、次世代社会への研究開発投資です。
日本には1400兆円の金融資産(ストック)と500兆円のGDP(フロー)があります。
ストックとフローの両面から、ベンチャー投資へのアローケーションを増やす工夫が求められていると思います。
Until I do I'm hoping you will know what I mean〜 「Michelle」
高齢化社会を迎え、アセット・アロケーション(資産配分)も変化していきます。
金融資産においては、安全志向の高まりで国債や預金などへの配分比率が高まっています。
高利回りを求める人々もたくさんいますが、残念ながらベンチャー投資へは向かいません。
個人的には、1000万円の金融資産に対して10%ぐらいはベンチャー企業へ投資しても良いのではと感じます。
年金などは、長期運用におけるバランス面からもベンチャー投資をアロケーションに加えています。
ベンチャー投資には流動性がない、換金性が低いというリスクがあります。
だからこそ、金融の仲介機能が求められ、そこに金融会社の存在意義があります。
あらゆる資産に価値を付け、それを流動化させ、収益を上げてきたのが金融業界です。
もちろん行き過ぎは、実体経済へ悪影響を及ぼしたり、富の集中が社会不安を惹き起こす事もあります。
ベンチャーキャピタル(VC)を金融会社として捉えるべきではない、という考え方もあります。
しかしVCにも新しいベンチャーファンドの設計開発や、新たな投資家を開拓するマーケティング戦略が必要なはずです。
ベンチャー投資の目的は、とにかく高いリターンを追求するという事だけでしょうか?
社会が成熟すれば、人々の価値観も多様化していきます。
身の回りの知人・友人や親族の会社に出資する人は数多くいます。
インターネットを使ったコミュニティファンドやソーシャルファイナンスなどを通じて見知らぬ人に出資する時代です。
地域活性化や助け合いなど、金銭以外の目的や効用を期待する人は確実に増えています。
ベンチャー企業への投資を促進するためには、税制上の優遇措置を行う制度も重要です。
エンジェル税制(ベンチャー企業投資促進税制)では、個人投資家に対してベンチャー投資分を総所得金額から控除できる仕組みもあります。
ベンチャー企業の投資は、次世代社会への研究開発投資です。
日本には1400兆円の金融資産(ストック)と500兆円のGDP(フロー)があります。
ストックとフローの両面から、ベンチャー投資へのアローケーションを増やす工夫が求められていると思います。
Until I do I'm hoping you will know what I mean〜 「Michelle」
2011年10月14日
知財戦略とベンチャー投資
企業経営において、市場戦略、競争戦略、人材戦略、財務戦略と同様に知財戦略が重視されています。
海外ではグーグルのモトローラ買収やアップルとサムソンの特許訴訟、日本でも切り餅を巡る特許訴訟など知財を巡る話題が増えています。
さらに日本や米国でも特許法改正や検討がされ、知的財産が経営に与える影響度合いは高まっています。
ベンチャー投資においても、特許の評価はもちろん、知財開発体制や知財を活用した新しいビジネスモデルが注目されています。
創薬系バイオテクノロジーや、半導体チップ開発などの分野では、知的財産はコアコンピタンスそのものです。
社内に知財専任担当者を置き、外部リソースには弁理士と知財コンサルタント、社長自らが特許委員会の委員長を務め、
社員には年間最低1件の特許申請を奨励する程に力を入れる従業員20数名の半導体企業がありました。
新しいビジネスモデルとしては、特許をベースとしたモノの販売ではなく、その特許を使ってユーザーが開発した商品販売額からライセンス料を徴収する、
成功報酬型の知財活用モデルも出現しています。
VCのデューデリ(投資審査)においては、財務・法務デューデリと並び知財デューデリも重要です。
決算書からは見えない企業価値をいかに評価するかがベンチャー投資です。
帳簿上の特許権からでは知財の本質的価値は分かりません。
先日、資金繰りに窮したベンチャー企業が知財を大企業に売却して救われたケースを目の当たりにしました。
知財は成長の源泉であると同時に、企業存続のためのラストリゾートにもなります。
職人技はアートの世界です。
特許にはスケーラビリティがあります。
日本のモノづくり企業も、グローバル成長のために知財戦略が不可欠となりました。
町工場を舞台とした小説「下町ロケット」がリアリティを持つ日もそう遠くはないと思います。
Although your mind's opaque 「Think For Yourself 」
海外ではグーグルのモトローラ買収やアップルとサムソンの特許訴訟、日本でも切り餅を巡る特許訴訟など知財を巡る話題が増えています。
さらに日本や米国でも特許法改正や検討がされ、知的財産が経営に与える影響度合いは高まっています。
ベンチャー投資においても、特許の評価はもちろん、知財開発体制や知財を活用した新しいビジネスモデルが注目されています。
創薬系バイオテクノロジーや、半導体チップ開発などの分野では、知的財産はコアコンピタンスそのものです。
社内に知財専任担当者を置き、外部リソースには弁理士と知財コンサルタント、社長自らが特許委員会の委員長を務め、
社員には年間最低1件の特許申請を奨励する程に力を入れる従業員20数名の半導体企業がありました。
新しいビジネスモデルとしては、特許をベースとしたモノの販売ではなく、その特許を使ってユーザーが開発した商品販売額からライセンス料を徴収する、
成功報酬型の知財活用モデルも出現しています。
VCのデューデリ(投資審査)においては、財務・法務デューデリと並び知財デューデリも重要です。
決算書からは見えない企業価値をいかに評価するかがベンチャー投資です。
帳簿上の特許権からでは知財の本質的価値は分かりません。
先日、資金繰りに窮したベンチャー企業が知財を大企業に売却して救われたケースを目の当たりにしました。
知財は成長の源泉であると同時に、企業存続のためのラストリゾートにもなります。
職人技はアートの世界です。
特許にはスケーラビリティがあります。
日本のモノづくり企業も、グローバル成長のために知財戦略が不可欠となりました。
町工場を舞台とした小説「下町ロケット」がリアリティを持つ日もそう遠くはないと思います。
Although your mind's opaque 「Think For Yourself 」
2011年09月05日
起業家と経営者(ベンチャー投資を考える)
リーダーが頻繁に変わるようでは、組織や事業は安定しません。
しかし、大きく状況が変化する時には、それに相応しい新しいリーダーを選ぶ必要があります。
ベンチャー企業は、試作段階から事業化へ、市場創出から投資回収へというステージを迎えます。
事業ステージ毎に経営者に求められ役割や能力も大きく変わります。
「井戸を堀った人を忘れない」という言葉があります。
起業家が存在しなければ企業は創業されません。
起業家には、アイデアや仮説を実行する勇気、強い信念と粘り強さが求められます。
企業が存続する限り、起業家の想いや理念は引き継がれ、尊重されなくてはいけません。
株主は経営者を選ぶ事ができます。
ベンチャー投資は、経営者への信任が前提です。
経営者には実行力が要求され結果責任も負います。
事業立ち上げに伴う苦労に見合う報酬やインセンティブは十分に与えるべきです。
日本のVC業界には、経営者は所与のものであるという考えが長くありました。
しかし起業家には代替性ありませんが、経営者はどうでしょうか?
ある上場企業が社長を公募したら何百人と集まったそうです。
社長の成り手はたくさんいます。
VCは起業家だけでなく、ベンチャー企業のステージに相応しい経営者を見つけてくる事も、自分自身のパフォーマンス向上に必要な時代になったのではないでしょうか。
M&Aを通じて企業成長する方法もあります。
優秀な経営者を招聘して新たな発展を目指す事もできます。
どちらを選ぶかは株主が決定する事です。
経営に大きく関わる事ができるのがベンチャー投資です。
Will you still need me,will you still feed me 〜 When I'm Sixty-Four
しかし、大きく状況が変化する時には、それに相応しい新しいリーダーを選ぶ必要があります。
ベンチャー企業は、試作段階から事業化へ、市場創出から投資回収へというステージを迎えます。
事業ステージ毎に経営者に求められ役割や能力も大きく変わります。
「井戸を堀った人を忘れない」という言葉があります。
起業家が存在しなければ企業は創業されません。
起業家には、アイデアや仮説を実行する勇気、強い信念と粘り強さが求められます。
企業が存続する限り、起業家の想いや理念は引き継がれ、尊重されなくてはいけません。
株主は経営者を選ぶ事ができます。
ベンチャー投資は、経営者への信任が前提です。
経営者には実行力が要求され結果責任も負います。
事業立ち上げに伴う苦労に見合う報酬やインセンティブは十分に与えるべきです。
日本のVC業界には、経営者は所与のものであるという考えが長くありました。
しかし起業家には代替性ありませんが、経営者はどうでしょうか?
ある上場企業が社長を公募したら何百人と集まったそうです。
社長の成り手はたくさんいます。
VCは起業家だけでなく、ベンチャー企業のステージに相応しい経営者を見つけてくる事も、自分自身のパフォーマンス向上に必要な時代になったのではないでしょうか。
M&Aを通じて企業成長する方法もあります。
優秀な経営者を招聘して新たな発展を目指す事もできます。
どちらを選ぶかは株主が決定する事です。
経営に大きく関わる事ができるのがベンチャー投資です。
Will you still need me,will you still feed me 〜 When I'm Sixty-Four
2011年08月04日
ベンチャー投資を考えるNo27
ベンチャー投資の活性化策
2010年度の主要ベンチャーキャピタル(VC)投資額は前年度比33%に増えました(日経新聞調査)。
しかし海外投資が増える一方で、国内投資額はわずか3%増の425億円です。
今年に入りベンチャー投資市場は少しは回復していますが、テクノロジーやサイエンス系企業へのベンチャー投資は依然厳しい状況が続いています。
そこでベンチャー投資を活性化するために、私たちの身近からできる事は何か考えてみたいと思います。
ひとつは、エンジェル税制の活用による個人投資家の増大です。
平成20年度にエンジェル税制が改正され、総所得金額からベンチャー投資金額が控除可能になりました。
従来の株式譲渡益から優遇措置が拡充した結果、大幅に利用実績が増えました。
ただ平成22年度に投資を受けた企業は43社、投資家人数は683人、投資金額は646百万円とまだ僅かです。
エンジェル税制の認知度や使い勝手をいかに高めるかが今後の課題です。
さらに、現在の所得税控除額は最大1000万円ですが、控除額が拡大すれば利用ももっと増えるでしょう。
*エンジェル税制のご案内
http://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/angel/index.html
次にTOKYO AIM市場活用による早期の投資回収です。
TOKYO AIM上場第一号のメビオファーム社は、7月22日初値286円となりました。
出来高は375,400株で、発行済株式数2,825,800株に対する比率は13%です。
未上場段階でVCを中心に累計4,183百万円資金調達を行った結果、VC持株比率は62%と高まりました。
VCにとっては市場評価はともかく、流動性が高まる事は歓迎です。
IPOによるexit(資金回収)が進むことは、新たなベンチャー投資に結びつきます。
もちろん、ベンチャー企業にとっても新たな資金調達が可能になり、成長機会が増大します。
プロ投資家限定市場ですが、*特定投資家の範囲が広がれば一気に市場拡大するでしょう。
*3億円以上の金融資産及び純資産を持ち、金融商品について1年以上の経験を有する個人など
そして最も身近に出来る事はベンチャー投資情報の開示整備です。
まずは、ベンチャー企業が積極的に自社の情報開示を行い、それを伝える場が増える事です。
メビオファームのアナリスト会社説明会は参加者も多く盛況でしたが、もっとIRの機会があってよいでしょう。
エンジェル税制対象企業を探す方法には、経産局への事前確認制度があります。
ベンチャー企業側の積極的な公表と、もっと手軽に調べられる制度があればと思います。
ベンチャー投資のリスクが高いのは、投資に関する情報量が少ないからです。
成功事例や失敗事例など経験の共有も重要です。
極めて人間味溢れるのがベンチャー投資の世界です。
ベンチャー投資の魅力が広まる事が、ベンチャー市場の活性化に繋がると思います。
Making all his nowhere plans for nobody 「Nowhere Man」
2010年度の主要ベンチャーキャピタル(VC)投資額は前年度比33%に増えました(日経新聞調査)。
しかし海外投資が増える一方で、国内投資額はわずか3%増の425億円です。
今年に入りベンチャー投資市場は少しは回復していますが、テクノロジーやサイエンス系企業へのベンチャー投資は依然厳しい状況が続いています。
そこでベンチャー投資を活性化するために、私たちの身近からできる事は何か考えてみたいと思います。
ひとつは、エンジェル税制の活用による個人投資家の増大です。
平成20年度にエンジェル税制が改正され、総所得金額からベンチャー投資金額が控除可能になりました。
従来の株式譲渡益から優遇措置が拡充した結果、大幅に利用実績が増えました。
ただ平成22年度に投資を受けた企業は43社、投資家人数は683人、投資金額は646百万円とまだ僅かです。
エンジェル税制の認知度や使い勝手をいかに高めるかが今後の課題です。
さらに、現在の所得税控除額は最大1000万円ですが、控除額が拡大すれば利用ももっと増えるでしょう。
*エンジェル税制のご案内
http://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/angel/index.html
次にTOKYO AIM市場活用による早期の投資回収です。
TOKYO AIM上場第一号のメビオファーム社は、7月22日初値286円となりました。
出来高は375,400株で、発行済株式数2,825,800株に対する比率は13%です。
未上場段階でVCを中心に累計4,183百万円資金調達を行った結果、VC持株比率は62%と高まりました。
VCにとっては市場評価はともかく、流動性が高まる事は歓迎です。
IPOによるexit(資金回収)が進むことは、新たなベンチャー投資に結びつきます。
もちろん、ベンチャー企業にとっても新たな資金調達が可能になり、成長機会が増大します。
プロ投資家限定市場ですが、*特定投資家の範囲が広がれば一気に市場拡大するでしょう。
*3億円以上の金融資産及び純資産を持ち、金融商品について1年以上の経験を有する個人など
そして最も身近に出来る事はベンチャー投資情報の開示整備です。
まずは、ベンチャー企業が積極的に自社の情報開示を行い、それを伝える場が増える事です。
メビオファームのアナリスト会社説明会は参加者も多く盛況でしたが、もっとIRの機会があってよいでしょう。
エンジェル税制対象企業を探す方法には、経産局への事前確認制度があります。
ベンチャー企業側の積極的な公表と、もっと手軽に調べられる制度があればと思います。
ベンチャー投資のリスクが高いのは、投資に関する情報量が少ないからです。
成功事例や失敗事例など経験の共有も重要です。
極めて人間味溢れるのがベンチャー投資の世界です。
ベンチャー投資の魅力が広まる事が、ベンチャー市場の活性化に繋がると思います。
Making all his nowhere plans for nobody 「Nowhere Man」
2011年06月27日
ベンチャー投資のEco- System
ベンチャー投資のEco- System
九州は日本で最もベンチャー支援に熱心な地域です。
長年ベンチャーサポートに関わってきたプロフェッショナルが数多くいます。
「九州IPO挑戦隊」「フクオカベンチャーマーケット」というベンチャー応援組織やインキュベーション施設も充実しています。
九州大学も、企業家大学で有名な米国MIT大学をモデルに、起業家教育に力を入れ始めました。
大阪、京都、名古屋、広島でもベンチャー企業支援者が集うEco- Systemが育っています。
地域Eco- Systemが発展するためには、個性溢れる大学組織との連携が重要になると思います。
最先端技術を研究する大学には、人材も資金も企業も集まります。
今年はデジタルメディアプロフェッショナルやモルフォなど、大学発IPO企業も増えてきました。
先日、民主党議員主催の「起業倍増研究会」に参加しました。
設立趣意書には「市場で鍛え抜かれ、淘汰をくぐり抜けて伸びていく、真の起業家が増えることで、経済成長の種が発掘され花開く」
と書かれています。しかし市場メカニズムの中だけで、ベンチャー企業が生き延びていくのはタフな事です。
特に技術開発型ベンチャー企業には、長期間にわたる事業リスクを負担できる資金力がどうしても必要です。
ベンチャー育成には、エンジェル税制の拡充や、年金基金の活用促進など、長期リスクマネーの供給が強く望まれます。
今年6月にTOKYO AIM上場第一号がようやく承認されました。
日本・海外のプロ投資家から、ハイテクベンチャー企業が資金調達できる市場として期待されています。
ベンチャー投資には、プロの目利きが必要です。ベンチャー企業にとっても、プロの支援が必要です。
TOKYO AIM市場では、J−Nomadが指定アドバイザーとして上場後もベンチャー企業をサポートします。
地域におけるEco-System活況のために、J-Nomadが大きな役割を果たせると思います。
"Sounds of laughter shades of life are ringing" 「Across The Universe」
九州は日本で最もベンチャー支援に熱心な地域です。
長年ベンチャーサポートに関わってきたプロフェッショナルが数多くいます。
「九州IPO挑戦隊」「フクオカベンチャーマーケット」というベンチャー応援組織やインキュベーション施設も充実しています。
九州大学も、企業家大学で有名な米国MIT大学をモデルに、起業家教育に力を入れ始めました。
大阪、京都、名古屋、広島でもベンチャー企業支援者が集うEco- Systemが育っています。
地域Eco- Systemが発展するためには、個性溢れる大学組織との連携が重要になると思います。
最先端技術を研究する大学には、人材も資金も企業も集まります。
今年はデジタルメディアプロフェッショナルやモルフォなど、大学発IPO企業も増えてきました。
先日、民主党議員主催の「起業倍増研究会」に参加しました。
設立趣意書には「市場で鍛え抜かれ、淘汰をくぐり抜けて伸びていく、真の起業家が増えることで、経済成長の種が発掘され花開く」
と書かれています。しかし市場メカニズムの中だけで、ベンチャー企業が生き延びていくのはタフな事です。
特に技術開発型ベンチャー企業には、長期間にわたる事業リスクを負担できる資金力がどうしても必要です。
ベンチャー育成には、エンジェル税制の拡充や、年金基金の活用促進など、長期リスクマネーの供給が強く望まれます。
今年6月にTOKYO AIM上場第一号がようやく承認されました。
日本・海外のプロ投資家から、ハイテクベンチャー企業が資金調達できる市場として期待されています。
ベンチャー投資には、プロの目利きが必要です。ベンチャー企業にとっても、プロの支援が必要です。
TOKYO AIM市場では、J−Nomadが指定アドバイザーとして上場後もベンチャー企業をサポートします。
地域におけるEco-System活況のために、J-Nomadが大きな役割を果たせると思います。
"Sounds of laughter shades of life are ringing" 「Across The Universe」
2011年04月06日
投資契約書
VCとの投資契約書における最大のポイントは買戻し条件です。
通常は、投資契約違反によるペナルティとして買戻しの条項をいれます。
またVCファンドの満期時における、買取もしくは転売条項もいれる事があります。
しかし中には買い戻しが義務となっている投資契約書もあります。
投資契約書の当事者は通常経営支配株主ですが、少数株主の経営者が連帯しているケースもあります。
オーナー社長はともかく、雇われ経営者にも買取義務を負わせるのはいかがかと思います。
國學院大學の秦さんも指摘されていますが、成長企業を育てるという観点からも、投資契約書のあり方を見直す必要があるのではないでしょうか。
〜would you promise to be true〜 「If I Fell」
通常は、投資契約違反によるペナルティとして買戻しの条項をいれます。
またVCファンドの満期時における、買取もしくは転売条項もいれる事があります。
しかし中には買い戻しが義務となっている投資契約書もあります。
投資契約書の当事者は通常経営支配株主ですが、少数株主の経営者が連帯しているケースもあります。
オーナー社長はともかく、雇われ経営者にも買取義務を負わせるのはいかがかと思います。
國學院大學の秦さんも指摘されていますが、成長企業を育てるという観点からも、投資契約書のあり方を見直す必要があるのではないでしょうか。
〜would you promise to be true〜 「If I Fell」
2011年03月28日
中国のベンチャーキャピタル
〜The independents 2011.4より
深セン証券取引所を訪問してきました。
同取引所には、「SME(Small & Medium-sized Enterprise) Board」と「ChiNext(創業板)」の2つの市場があり活況を呈しています。
特に新興企業向けの市場であるChiNextの今年第1四半期IPO数は33社と去年の105社を上回る勢いがあります。
背景には中国経済成長力や好調な株式市場がもちろんありますが、ベンチャーキャピタル(VC)が重要な役割を果たしているのも見逃せません。
深センには600以上のVCがあり、北京、上海と併せると2,000以上にもなります。
中国内のIT・環境・バイオ関係の起業数は年間56,000社以上(2007年度)あります。
しかしVCの投資基準は厳しく、優良案件にはVCが集中して株価が上がるようです。
また中国のVCは、国内IPOの半分に関わるだけでなく、中国企業の海外IPO(NASDAQ、NYSE、HKMB、KOSDAQ)にも関与しています。
日本でもグローバル展開を目指す企業は海外IPOを検討しています。
海外との情報ネットワークを持ちグローバルに対応するVCも増えてきました。
一方で企業のシーズ(創業)ステージを対象とするインキュベート(創業支援)型のVCにも勢いがでていきました。
スマートフォンなどのアプリ関係分野ではグローバル展開も可能で、シーズ投資でも大きなリターンが期待できます。
日本でも中国でも(米国でも)、上場基準は厳しくIPO比率(起業に対する)は高くはありません。
IPO市場の勢いの違いは、ベンチャー企業を成長支援するVCの差にあるように感じます。
中国ではセコイアキャピタルなど海外VCも進出しています。日本では外資系VCや海外出資者は限られます。
VCは典型的なローカル産業でしたが、地域密着だけでなく、これからはグローバル対応も求められると思います。

深セン証券取引所総合研究所 王(Xiaojin Wang)博士と(2011/3/18)
Well you know I nearly broke down and cried 「Oh! Darling」
深セン証券取引所を訪問してきました。
同取引所には、「SME(Small & Medium-sized Enterprise) Board」と「ChiNext(創業板)」の2つの市場があり活況を呈しています。
特に新興企業向けの市場であるChiNextの今年第1四半期IPO数は33社と去年の105社を上回る勢いがあります。
背景には中国経済成長力や好調な株式市場がもちろんありますが、ベンチャーキャピタル(VC)が重要な役割を果たしているのも見逃せません。
深センには600以上のVCがあり、北京、上海と併せると2,000以上にもなります。
中国内のIT・環境・バイオ関係の起業数は年間56,000社以上(2007年度)あります。
しかしVCの投資基準は厳しく、優良案件にはVCが集中して株価が上がるようです。
また中国のVCは、国内IPOの半分に関わるだけでなく、中国企業の海外IPO(NASDAQ、NYSE、HKMB、KOSDAQ)にも関与しています。
日本でもグローバル展開を目指す企業は海外IPOを検討しています。
海外との情報ネットワークを持ちグローバルに対応するVCも増えてきました。
一方で企業のシーズ(創業)ステージを対象とするインキュベート(創業支援)型のVCにも勢いがでていきました。
スマートフォンなどのアプリ関係分野ではグローバル展開も可能で、シーズ投資でも大きなリターンが期待できます。
日本でも中国でも(米国でも)、上場基準は厳しくIPO比率(起業に対する)は高くはありません。
IPO市場の勢いの違いは、ベンチャー企業を成長支援するVCの差にあるように感じます。
中国ではセコイアキャピタルなど海外VCも進出しています。日本では外資系VCや海外出資者は限られます。
VCは典型的なローカル産業でしたが、地域密着だけでなく、これからはグローバル対応も求められると思います。
深セン証券取引所総合研究所 王(Xiaojin Wang)博士と(2011/3/18)
Well you know I nearly broke down and cried 「Oh! Darling」
2011年02月27日
アプリックス郡山さんからの反論
The independentS news 2011.2.25発行の【ベンチャーコミュニテイを巡って】創業者の会社についての考え方に戸惑うことはよくある(秦信行)に対して、アプリックスの郡山さんよりご意見をいただきましたので、その一部をご紹介いたします。
> 日本では上場企業やその完全子会社じゃない限り殆ど全ての商行為(商品やサー
> ビスの売買や賃借等)で代表取締役の連帯保証が必要とされ、会社に何か有れば
> 直ぐに個人破産に追い込まれます。でもベンチャーキャピタル等の株主からは、
> 「個人の会社じゃないので好き勝手しちゃダメ」と言われます。結果的に、経営
> 者の判断が覆され、会社が倒産して経営者が自己破産した例を幾つも見てきてい
> ます。
郡山さんは「VCや事業会社の出資のおかげでなんとか上場もでき少しずつ成長している」と、とても感謝されている方です。
それだけに、起業家の方々の悲痛な叫びがずっしりと響いてきました。
> 日本では上場企業やその完全子会社じゃない限り殆ど全ての商行為(商品やサー
> ビスの売買や賃借等)で代表取締役の連帯保証が必要とされ、会社に何か有れば
> 直ぐに個人破産に追い込まれます。でもベンチャーキャピタル等の株主からは、
> 「個人の会社じゃないので好き勝手しちゃダメ」と言われます。結果的に、経営
> 者の判断が覆され、会社が倒産して経営者が自己破産した例を幾つも見てきてい
> ます。
郡山さんは「VCや事業会社の出資のおかげでなんとか上場もでき少しずつ成長している」と、とても感謝されている方です。
それだけに、起業家の方々の悲痛な叫びがずっしりと響いてきました。
And from your beam you made my dream「Mr.Moonlight」
2011年01月01日
Independentな時代
新年あけましておめでとうございます。
おかげさまで会社設立6年目、インディペンデンツクラブも3年を迎える事ができました。
これもひとえに皆様方のご支援の賜物と深く感謝いたしております。
さて今年も「自立」が大きなテーマになる年です。
グローバル化を強く意識する若い起業家がIT業界を中心に増えています。
創業投資分野で成功している独立系VCは海外でのファンド調達にも積極的です。
IPO業界ではTOKYO AIM取引所の独自展開が注目されています。
IPO市場の活性化は、ベンチャー投資を増加させます。
地方経済においては、独立系の中堅・中小企業活性化が期待されています。
各地のベンチャー支援関係者は、ネットワークを広げ全国に情報発信するようになりました。
自給率を高めるためには、食料やエネルギー分野での技術革新が不可欠です。
雇用創出や経済成長発展に、ベンチャー企業の活躍が期待されています。
The Independents Clubは、全国の個性溢れる起業家を一人でも多くの方々にご紹介していきます。
本年もなにとぞよろしくお願いします。
THE INDEPENDENTS 2011.1
Nothing's gonna change my world 「Across The Universe」
おかげさまで会社設立6年目、インディペンデンツクラブも3年を迎える事ができました。
これもひとえに皆様方のご支援の賜物と深く感謝いたしております。
さて今年も「自立」が大きなテーマになる年です。
グローバル化を強く意識する若い起業家がIT業界を中心に増えています。
創業投資分野で成功している独立系VCは海外でのファンド調達にも積極的です。
IPO業界ではTOKYO AIM取引所の独自展開が注目されています。
IPO市場の活性化は、ベンチャー投資を増加させます。
地方経済においては、独立系の中堅・中小企業活性化が期待されています。
各地のベンチャー支援関係者は、ネットワークを広げ全国に情報発信するようになりました。
自給率を高めるためには、食料やエネルギー分野での技術革新が不可欠です。
雇用創出や経済成長発展に、ベンチャー企業の活躍が期待されています。
The Independents Clubは、全国の個性溢れる起業家を一人でも多くの方々にご紹介していきます。
本年もなにとぞよろしくお願いします。
THE INDEPENDENTS 2011.1
Nothing's gonna change my world 「Across The Universe」
2010年12月27日
株価の決定プロセス
〜THE INDEPENDENTS 2010年12月号より
「株価は需給で決まる」と言われます。
私にはこの言葉がしっくりときません。
ベンチャー投資はアービトラージ(短期の利ざや稼ぎ)ではありません。
未上場企業には流通市場がないため客観的な株価形成がなされません。
株価は個々の投資家の企業判断に基づいて決定されるのです。
株価判断には苦い経験が何度かあります。
とても魅力的な起業家でも、株価が折り合わず投資を見送った事がありました。
キャピタルゲイン(投資利回り)が低いと判断したからです。
何年かのち、その企業は株式公開(IPO)しました。
その時、採算は低くても投資すべきだったと後悔しました。
彼は株式公開という約束を果たしたからです。
起業家は株価にこだわります。
強い自信を持つことは、成功する起業家の条件です。
それ故に投資家との株価交渉は難航します。
強すぎるプライドが、結果的に成長機会を逸してしまうこともあります。
事業計画分析や株価算定も行い歩み寄りを図ります。
ここには確かに需要と供給の原理も働きます。
しかし最後は起業家の株式公開に対する意欲度合いで決まります。
株価の決定は、起業家と投資家の真剣勝負の場です。
投資家は目一杯、高い株価をつけてあげるべきです。
そして最大限の評価に対して最高の結果を出すことが起業家の務めです。
Me used to be angry young man 「Getting Better」
「株価は需給で決まる」と言われます。
私にはこの言葉がしっくりときません。
ベンチャー投資はアービトラージ(短期の利ざや稼ぎ)ではありません。
未上場企業には流通市場がないため客観的な株価形成がなされません。
株価は個々の投資家の企業判断に基づいて決定されるのです。
株価判断には苦い経験が何度かあります。
とても魅力的な起業家でも、株価が折り合わず投資を見送った事がありました。
キャピタルゲイン(投資利回り)が低いと判断したからです。
何年かのち、その企業は株式公開(IPO)しました。
その時、採算は低くても投資すべきだったと後悔しました。
彼は株式公開という約束を果たしたからです。
起業家は株価にこだわります。
強い自信を持つことは、成功する起業家の条件です。
それ故に投資家との株価交渉は難航します。
強すぎるプライドが、結果的に成長機会を逸してしまうこともあります。
事業計画分析や株価算定も行い歩み寄りを図ります。
ここには確かに需要と供給の原理も働きます。
しかし最後は起業家の株式公開に対する意欲度合いで決まります。
株価の決定は、起業家と投資家の真剣勝負の場です。
投資家は目一杯、高い株価をつけてあげるべきです。
そして最大限の評価に対して最高の結果を出すことが起業家の務めです。
Me used to be angry young man 「Getting Better」
2010年12月20日
アマチュア投資の時代
〜THE INDEPENDENTS 2010年11月号より
プロは結果がすべてです。投資運用の世界においては、パフォーマンス(利益)を出すことです。
しかしプロだからと言って、必ず勝てるわけではありません。
良いパフォーマンスを出すために、攻めであるリターン追求より、守りであるリスクを抑えるのがプロです。
プロの投資家は、分散投資などでリスクヘッジをしながらリターン(利回り)を追求していきます。
プロ向け新市場であるTOKYO AIM市場には、まだ1社もIPOがありません。
私の周囲では、ベンチャーから中堅企業までIPO意向のある企業を数多く見受けます。
「苦労して育てた会社が世間から認めてもらうために」という創業経営者の想い、
「世界に羽ばたくために海外で信用力を得たい」という起業家....
現状の市場環境やIPO基準を考えると、今ではないが「いつかはIPOしたい」と願う起業経営者はたくさんいます。
IPOがまだ1社もないのは、企業側のIPO意向の問題ではなく、投資家側にあるのだと思います。
プロ投資家である金融機関や上場会社などには、投資運用方針などの説明責任が求められます。
ベンチャー投資のプロと言われるベンチャーキャピタルにも、運用責任として結果責任同様に説明責任が求められます。
ベンチャー投資の勝ちパターンは、誰もリスクを取れない時期に投資する事です。
負けパターンは、自分のリスク許容度を超えて投資する事、すなわち自分の判断力を超えた場合です。
自分の判断限度を他人に説明するには大変な労力が要ります。
その点、アマチュアには説明責任は必要なく、自己責任だけです。
負けないのがプロだとすると、勝つために大胆にリスクを取れるのがアマチュアです。
不確実性の大きいベンチャー投資においては、プロ投資家だから高いパフォーマンスを出せるわけではありません。
ただ大切な点は、ベンチャー投資は運用競争の場ではない、という事です。
特にアマチュアと言われる人は、金銭的なリターンではなく、様々な想いでベンチャー投資をするのではないでしょうか。
Listen to the pretty sound of music as she flies
「Mother Nature's Son」
プロは結果がすべてです。投資運用の世界においては、パフォーマンス(利益)を出すことです。
しかしプロだからと言って、必ず勝てるわけではありません。
良いパフォーマンスを出すために、攻めであるリターン追求より、守りであるリスクを抑えるのがプロです。
プロの投資家は、分散投資などでリスクヘッジをしながらリターン(利回り)を追求していきます。
プロ向け新市場であるTOKYO AIM市場には、まだ1社もIPOがありません。
私の周囲では、ベンチャーから中堅企業までIPO意向のある企業を数多く見受けます。
「苦労して育てた会社が世間から認めてもらうために」という創業経営者の想い、
「世界に羽ばたくために海外で信用力を得たい」という起業家....
現状の市場環境やIPO基準を考えると、今ではないが「いつかはIPOしたい」と願う起業経営者はたくさんいます。
IPOがまだ1社もないのは、企業側のIPO意向の問題ではなく、投資家側にあるのだと思います。
プロ投資家である金融機関や上場会社などには、投資運用方針などの説明責任が求められます。
ベンチャー投資のプロと言われるベンチャーキャピタルにも、運用責任として結果責任同様に説明責任が求められます。
ベンチャー投資の勝ちパターンは、誰もリスクを取れない時期に投資する事です。
負けパターンは、自分のリスク許容度を超えて投資する事、すなわち自分の判断力を超えた場合です。
自分の判断限度を他人に説明するには大変な労力が要ります。
その点、アマチュアには説明責任は必要なく、自己責任だけです。
負けないのがプロだとすると、勝つために大胆にリスクを取れるのがアマチュアです。
不確実性の大きいベンチャー投資においては、プロ投資家だから高いパフォーマンスを出せるわけではありません。
ただ大切な点は、ベンチャー投資は運用競争の場ではない、という事です。
特にアマチュアと言われる人は、金銭的なリターンではなく、様々な想いでベンチャー投資をするのではないでしょうか。
Listen to the pretty sound of music as she flies
「Mother Nature's Son」
2010年12月06日
IPO高齢化時代のベンチャー投資
〜THE INDEPENDENTS 2010年10月号より
会社設立から株式公開(IPO)までの期間が長くなっているように思います。
今年9月までのIPO15社の平均期間は33年です。
新興市場だけとっても平均20年、設立10年未満のIPO会社は4社です。
公開要件に内部体制強化や収益の安定性が求められ、IPOの高齢化が進んでいるようです。
その結果、ベンチャー投資のスタイルも変化する時代を迎えました。
ベンチャーキャピタル(VC)のファンド運用期間は通常10年です。
IPO期間の長期化に伴い、設立時に投資しても満期内でIPOできる可能性は低くなりました。
従ってVCファンドは、IPO間近な企業への投資か、IPO前での売却を前提に投資するしかありません。
しかし事業リスクの高い時に投資するのがVCの存在意義です。
IPO直前や事業が軌道に乗っている企業にVCニーズはありません。
一方で、設立時のベンチャー投資には、資金力だけでなく、事業を立ち上げる能力も求められます。
そして投資10年内でIPOできない場合にVCが資金回収できるセカンダリー(転売)市場も必要です。
先日、D社のM社長が突然亡くなられました。
10年前から公開準備をしていたD社は、業績安定と社内体制整備、資金調達と株主構成是正に大変な労力と時間を費やしました。
しかし、創業者のM社長は一度もIPOを諦めたとは言いませんでした。
M社長の強い意志を、役職員が引継ぎ、そして株主が支援し、D社はいつか必ず上場会社になると思います。
IPOには長い年月と多くの人の支えが、ベンチャー投資には忍耐力と継続性が求められる時代になりました。
I don't know why you say goodbye「Hello Goodbye」
会社設立から株式公開(IPO)までの期間が長くなっているように思います。
今年9月までのIPO15社の平均期間は33年です。
新興市場だけとっても平均20年、設立10年未満のIPO会社は4社です。
公開要件に内部体制強化や収益の安定性が求められ、IPOの高齢化が進んでいるようです。
その結果、ベンチャー投資のスタイルも変化する時代を迎えました。
ベンチャーキャピタル(VC)のファンド運用期間は通常10年です。
IPO期間の長期化に伴い、設立時に投資しても満期内でIPOできる可能性は低くなりました。
従ってVCファンドは、IPO間近な企業への投資か、IPO前での売却を前提に投資するしかありません。
しかし事業リスクの高い時に投資するのがVCの存在意義です。
IPO直前や事業が軌道に乗っている企業にVCニーズはありません。
一方で、設立時のベンチャー投資には、資金力だけでなく、事業を立ち上げる能力も求められます。
そして投資10年内でIPOできない場合にVCが資金回収できるセカンダリー(転売)市場も必要です。
先日、D社のM社長が突然亡くなられました。
10年前から公開準備をしていたD社は、業績安定と社内体制整備、資金調達と株主構成是正に大変な労力と時間を費やしました。
しかし、創業者のM社長は一度もIPOを諦めたとは言いませんでした。
M社長の強い意志を、役職員が引継ぎ、そして株主が支援し、D社はいつか必ず上場会社になると思います。
IPOには長い年月と多くの人の支えが、ベンチャー投資には忍耐力と継続性が求められる時代になりました。
I don't know why you say goodbye「Hello Goodbye」
2010年11月25日
株式公開の意義を見直す
〜THE INDEPENDENTS 2010.9月号より
IPO(株式公開)市場が低迷して久しくなります。
痺れを切らした起業家の中には海外IPOを考える人も増えてきました。
最近では、ベンチャーキャピタル(VC)もIPOよりM&Aによる資金回収を狙うようになりました。
不特定多数の投資家から資金を集めるより、その株式を集めたい投資家の方が株価を高く評価します。
デフレ経済で、株式市場での株式評価は低くなり、起業家もVCもかつては高く評価されたIPOに失望し始めています。
ここに来て、今一度、株式公開の意義を見直す時期にきました。
株式公開のメリットには、資金調達力の増大だけでなく、社会的信用力の向上、経営体質の強化や従業員の士気高揚などがあります。
確かに、現在の株式市場に、公正な株価形成がなされているか、株式公開コストが過度に高くなっていないか、という疑問を持つ経営者は増えています。
しかし、そういったマイナス面にも関わらず、多くの株式公開企業は上場を廃止しません。
それは、企業は「多くの株主に支えられている」という認識があるからです。
「Intial Public Offering」の略であるIPOは、「新規に、公共(市場)で、株式を発行する」事です。
株式公開の条件は、「株主を増やす事」です。
多数の株主がいるからこそ、資金調達力も社会的信用力も増します。
ベンチャー投資とは、株主として起業家に対して、資金だけではなく信用も供与する点に大きな意義があります。
It won't be the same now 「Old Brown Shoe」
IPO(株式公開)市場が低迷して久しくなります。
痺れを切らした起業家の中には海外IPOを考える人も増えてきました。
最近では、ベンチャーキャピタル(VC)もIPOよりM&Aによる資金回収を狙うようになりました。
不特定多数の投資家から資金を集めるより、その株式を集めたい投資家の方が株価を高く評価します。
デフレ経済で、株式市場での株式評価は低くなり、起業家もVCもかつては高く評価されたIPOに失望し始めています。
ここに来て、今一度、株式公開の意義を見直す時期にきました。
株式公開のメリットには、資金調達力の増大だけでなく、社会的信用力の向上、経営体質の強化や従業員の士気高揚などがあります。
確かに、現在の株式市場に、公正な株価形成がなされているか、株式公開コストが過度に高くなっていないか、という疑問を持つ経営者は増えています。
しかし、そういったマイナス面にも関わらず、多くの株式公開企業は上場を廃止しません。
それは、企業は「多くの株主に支えられている」という認識があるからです。
「Intial Public Offering」の略であるIPOは、「新規に、公共(市場)で、株式を発行する」事です。
株式公開の条件は、「株主を増やす事」です。
多数の株主がいるからこそ、資金調達力も社会的信用力も増します。
ベンチャー投資とは、株主として起業家に対して、資金だけではなく信用も供与する点に大きな意義があります。
It won't be the same now 「Old Brown Shoe」
タグ:株式公開
2010年11月23日
リードインベスターの役割
〜THE INDEPENDENTS 2010.8月号より
ベンチャー投資はプラスサム(plus-sum)の世界だと言われます。
限られたパイを奪い合うゼロサム(zero-sum)の世界ではなく、
投資先企業の成長が投資家全員の利益をもたらすからです。
日本のベンチャーキャピタル(VC)業界は2000年を機に大きく変化しました。
すなわち1999年の東証マザーズ開設により、上場基準が大幅に緩和され、
赤字のスタートアップ企業にまで投資対象が広がったからです。
それまではVC業界の投資先ステージは、ミドル・レーターステージの中堅企業がメインでした。
そこでは優良企業を巡りVC会社グループ全体の金融支援力が重視される、熾烈な投資先競争が繰り広げられていました。
ところが2000年の上場基準の緩和以降は、投資対象先も広がりましたが投資リスクも大きく増したのです。
スタートアップ企業の資金需要は旺盛です。
一方でVCは限られた資金をやたらと分散するような投資はできません。
そこで自然とVC同士がシンジゲートを組んで協調投資を行うようになりました。
協調投資には投資リスク分散だけでなく、投資先支援において大きな効果があります。
VCそれぞれが持つ機能、すなわちリソースやネットワークの提供が投資先を力強く成長させ株式公開を後押しさせました。
特徴あるVCは資金量が少なくてもVCシンジゲートに加わることで優良な投資案件が開拓できます。
しかしそこには、ファインナンス(FS)全体を仕切れるリードVCが必要です。
リードVCは、適正株価や投資条件、FS総額など資本政策全般を調整する力がないと務まりません。資金量の多寡だけでは決まりません。
そして何よりも企業経営者と強い信頼関係を築く力量が求められます。
さらには他のVCからの信用や評判に繋がるフェアで責任ある投資行動の積み重ねが重要です。
ここ数年、縮小傾向のベンチャー投資を活況とするためにも、業界をリードする意気込みを持つVCが求められています。
and what's more it's true 「Yes it is」
ベンチャー投資はプラスサム(plus-sum)の世界だと言われます。
限られたパイを奪い合うゼロサム(zero-sum)の世界ではなく、
投資先企業の成長が投資家全員の利益をもたらすからです。
日本のベンチャーキャピタル(VC)業界は2000年を機に大きく変化しました。
すなわち1999年の東証マザーズ開設により、上場基準が大幅に緩和され、
赤字のスタートアップ企業にまで投資対象が広がったからです。
それまではVC業界の投資先ステージは、ミドル・レーターステージの中堅企業がメインでした。
そこでは優良企業を巡りVC会社グループ全体の金融支援力が重視される、熾烈な投資先競争が繰り広げられていました。
ところが2000年の上場基準の緩和以降は、投資対象先も広がりましたが投資リスクも大きく増したのです。
スタートアップ企業の資金需要は旺盛です。
一方でVCは限られた資金をやたらと分散するような投資はできません。
そこで自然とVC同士がシンジゲートを組んで協調投資を行うようになりました。
協調投資には投資リスク分散だけでなく、投資先支援において大きな効果があります。
VCそれぞれが持つ機能、すなわちリソースやネットワークの提供が投資先を力強く成長させ株式公開を後押しさせました。
特徴あるVCは資金量が少なくてもVCシンジゲートに加わることで優良な投資案件が開拓できます。
しかしそこには、ファインナンス(FS)全体を仕切れるリードVCが必要です。
リードVCは、適正株価や投資条件、FS総額など資本政策全般を調整する力がないと務まりません。資金量の多寡だけでは決まりません。
そして何よりも企業経営者と強い信頼関係を築く力量が求められます。
さらには他のVCからの信用や評判に繋がるフェアで責任ある投資行動の積み重ねが重要です。
ここ数年、縮小傾向のベンチャー投資を活況とするためにも、業界をリードする意気込みを持つVCが求められています。
and what's more it's true 「Yes it is」
タグ:リードインベスター
2010年07月29日
ベンチャー最前線から
個人のベンチャー投資規制に関する問題を6月29日に号外でメルマガ配信した時には大きな反響がありました。結局、規制は見送られましたが、未公開株詐欺事件は続発しており、まだこの問題は燻っているようです。
ただ本質的な問題は、投資家保護思想と自己責任意識の未熟な日本の証券市場にあると思います。
そして何より、インサイダー情報でしか儲けられない、と見られるような株式市場のパファーマンス改善が大切ではないでしょうか。
(以下「THE INDEPENDENTS 8月号」より続編)
***********************************
ベンチャー最前線 vol.16
「個人のベンチャー投資規制案、いったん延期も安心は禁物
日証協は検討継続、未公開株詐欺の防止で当局は意欲消えず」
エンジェル投資家から投資を受けたベンチャー企業は上場できなくなる−−。
そんな事態につながりかねない日本証券業協会の規制導入議論は、370件に
のぼる多くのパブリック・コメントでの抗議が実を結び、7月20日の導入は
いったん延期となった。ただ、ここ数年増え続ける未公開株詐欺を防止すると
いう目的があり、「白紙撤回ではない」(日証協の前哲夫(まえてつお)会長)
だけに、安心はできない。ベンチャー関係者は今後も議論の方向性を見守り、
可能な限り関与を深めることが必要だろう。
「未公開株式被害の未然防止に向けた継続的な対応、反社会的勢力の排除が重
要だ」。7月1日に開かれた日証協会長の就任会見。前・新会長は、取り組む
べき課題の一つとして、未公開株式問題を挙げた。記者が「新規公開前に行わ
れる不適切な自己募集を規制するための『有価証券の引受け等に関する規則』
等の一部改正について、パブリック・コメントが相当数寄せられているようだ
が」と質問すると、協会側は「パブリック・コメントに対して何らかの対応を
しなければならない。(内容を精査したうえで)何か異論がある場合には7月
20日の施行にこだわるわけではない」と話した。事実上、施行延期が表明さ
れた。
日証協がホームページに、「新規公開前に行われる不適切な自己募集を規制す
るための『有価証券の引受け等に関する規則』等の一部改正について」を掲載
し、パブリック・コメントの募集を開始した6月10日以来、ツイッターやメ
ーリングリストなどネット上では「炎上」と言うべき大騒ぎが起こっていた。
「日証協にパブリック・コメントを送ろう」、「ベンチャーつぶしのエンジェ
ル投資規制をやめさせろ」などという趣旨の発言が相次いでいた。導入延期は
ある意味、ベンチャー関係者の“勝利”とも言える。
日本で証券取引所に上場するためには、日証協の会員である証券会社に主幹事
証券会社になってもらう必要がある。改正案では、その会員証券会社に対して
、未上場段階で経営陣や親族以外の個人から出資を受けた企業の引き受けをし
ないように定めている。結果として、手続き上、個人から出資を受けたベンチ
ャーは上場できなくなるわけだ。しかも過去にさかのぼって適用されるように
読める。
ベンチャー企業の創業期は自己資金が不足しがち。さりとて、ベンチャーキャ
ピタルからある程度大きな金額を出資してもらうには早すぎる。そんなときに
、知り合いや起業支援に熱心な個人投資家(エンジェル)は最適な投資家だ。
スタートアップで個人から出資を受けるのは米国をはじめ世界標準の資本政策
だと言える。
この改正案が出てきたそもそもの経緯を振り返ってみよう。ここ数年の未公開
株投資を騙った詐欺事件の増加を受け、日証協のほか、金融庁や警察庁、消費
者庁、独立行政法人国民生活センターなどは昨年来、「未公開株式の投資勧誘
による被害防止対応連絡協議会」を組織して、対応策を検討してきた。今年1
月に報告書が作成され、その方針に基づいて、日証協が打ち出したのが今回の
規則改正なのである。国民生活センターなどが「上場できなくなるから、個人
から出資を募ることはありませんよ」と説明できるようにするのが狙いだった
という。ベンチャー企業の資本政策など経済や金融とは一切関係ない。
前・日証協会長は7月20日の定例会見でも、この問題に言及した。「未公開
株詐欺は、振り込め詐欺の代わりとして未公開株式の勧誘が行われているとい
うことで、非常に悪質な勧誘行為である」として、何らかの対策を講じたい考
えを重ねて強調した。「関係当局とも相談をしながら、何ができるかというこ
とを考えていきたい。ルール化しなくても抑止できるのであれば、一番よいと
思う。どういう形でどのような方と議論をすればよいのかということを含めて
検討している段階であり、拙速に結論を出すということではなく、本当に実の
あるものにしていきたいと思っている」(前・会長)という。
できることならば、こうした議論の場に、ベンチャーキャピタルやエンジェル
、ベンチャー経営者らの代表者も参加することが望ましい。前・会長の言葉に
はそうした考えも含まれていると期待したい。昨年新規上場した19社のうち
半数以上が上場できないというような規制案を軽々に許してはならない。
【関連記事(号外:6月29日配信)】
「個人のベンチャー投資が事実上禁止!?
7月20日施行予定の日証協の規則改正案に寄せられる驚きと怒り」
http://independents.jp/column/1007_vs_ex.htm
***********************************
ただ本質的な問題は、投資家保護思想と自己責任意識の未熟な日本の証券市場にあると思います。
そして何より、インサイダー情報でしか儲けられない、と見られるような株式市場のパファーマンス改善が大切ではないでしょうか。
the greatest of them all
「Sexy Sadie」
「Sexy Sadie」
(以下「THE INDEPENDENTS 8月号」より続編)
***********************************
ベンチャー最前線 vol.16
「個人のベンチャー投資規制案、いったん延期も安心は禁物
日証協は検討継続、未公開株詐欺の防止で当局は意欲消えず」
エンジェル投資家から投資を受けたベンチャー企業は上場できなくなる−−。
そんな事態につながりかねない日本証券業協会の規制導入議論は、370件に
のぼる多くのパブリック・コメントでの抗議が実を結び、7月20日の導入は
いったん延期となった。ただ、ここ数年増え続ける未公開株詐欺を防止すると
いう目的があり、「白紙撤回ではない」(日証協の前哲夫(まえてつお)会長)
だけに、安心はできない。ベンチャー関係者は今後も議論の方向性を見守り、
可能な限り関与を深めることが必要だろう。
「未公開株式被害の未然防止に向けた継続的な対応、反社会的勢力の排除が重
要だ」。7月1日に開かれた日証協会長の就任会見。前・新会長は、取り組む
べき課題の一つとして、未公開株式問題を挙げた。記者が「新規公開前に行わ
れる不適切な自己募集を規制するための『有価証券の引受け等に関する規則』
等の一部改正について、パブリック・コメントが相当数寄せられているようだ
が」と質問すると、協会側は「パブリック・コメントに対して何らかの対応を
しなければならない。(内容を精査したうえで)何か異論がある場合には7月
20日の施行にこだわるわけではない」と話した。事実上、施行延期が表明さ
れた。
日証協がホームページに、「新規公開前に行われる不適切な自己募集を規制す
るための『有価証券の引受け等に関する規則』等の一部改正について」を掲載
し、パブリック・コメントの募集を開始した6月10日以来、ツイッターやメ
ーリングリストなどネット上では「炎上」と言うべき大騒ぎが起こっていた。
「日証協にパブリック・コメントを送ろう」、「ベンチャーつぶしのエンジェ
ル投資規制をやめさせろ」などという趣旨の発言が相次いでいた。導入延期は
ある意味、ベンチャー関係者の“勝利”とも言える。
日本で証券取引所に上場するためには、日証協の会員である証券会社に主幹事
証券会社になってもらう必要がある。改正案では、その会員証券会社に対して
、未上場段階で経営陣や親族以外の個人から出資を受けた企業の引き受けをし
ないように定めている。結果として、手続き上、個人から出資を受けたベンチ
ャーは上場できなくなるわけだ。しかも過去にさかのぼって適用されるように
読める。
ベンチャー企業の創業期は自己資金が不足しがち。さりとて、ベンチャーキャ
ピタルからある程度大きな金額を出資してもらうには早すぎる。そんなときに
、知り合いや起業支援に熱心な個人投資家(エンジェル)は最適な投資家だ。
スタートアップで個人から出資を受けるのは米国をはじめ世界標準の資本政策
だと言える。
この改正案が出てきたそもそもの経緯を振り返ってみよう。ここ数年の未公開
株投資を騙った詐欺事件の増加を受け、日証協のほか、金融庁や警察庁、消費
者庁、独立行政法人国民生活センターなどは昨年来、「未公開株式の投資勧誘
による被害防止対応連絡協議会」を組織して、対応策を検討してきた。今年1
月に報告書が作成され、その方針に基づいて、日証協が打ち出したのが今回の
規則改正なのである。国民生活センターなどが「上場できなくなるから、個人
から出資を募ることはありませんよ」と説明できるようにするのが狙いだった
という。ベンチャー企業の資本政策など経済や金融とは一切関係ない。
前・日証協会長は7月20日の定例会見でも、この問題に言及した。「未公開
株詐欺は、振り込め詐欺の代わりとして未公開株式の勧誘が行われているとい
うことで、非常に悪質な勧誘行為である」として、何らかの対策を講じたい考
えを重ねて強調した。「関係当局とも相談をしながら、何ができるかというこ
とを考えていきたい。ルール化しなくても抑止できるのであれば、一番よいと
思う。どういう形でどのような方と議論をすればよいのかということを含めて
検討している段階であり、拙速に結論を出すということではなく、本当に実の
あるものにしていきたいと思っている」(前・会長)という。
できることならば、こうした議論の場に、ベンチャーキャピタルやエンジェル
、ベンチャー経営者らの代表者も参加することが望ましい。前・会長の言葉に
はそうした考えも含まれていると期待したい。昨年新規上場した19社のうち
半数以上が上場できないというような規制案を軽々に許してはならない。
【関連記事(号外:6月29日配信)】
「個人のベンチャー投資が事実上禁止!?
7月20日施行予定の日証協の規則改正案に寄せられる驚きと怒り」
http://independents.jp/column/1007_vs_ex.htm
***********************************
2010年07月05日
スケールを大きくするベンチャー投資
〜The independents 7月号コラムより〜
今年上半期の新規株式公開(IPO)12社のうち、ベンチャーキャピタル(VC)関与先は7社でした。
IPO先企業合計に占めるVC持株比率は22%、VC社数は66社(のべ)でした。
VC業界全体ではIPOによる資金回収機会は昨年よりは増えてきました。
しかしベンチャー投資、特にVC業界全体に回復の兆しはなかなか見えません。
この最大の理由は、IPO時における時価評価額が低いことにあります。
VCがIPOで大きな利益を得る方法は、(1)関与するIPO社数を増やす(2)IPO時の持株比率を高める事です。
株式市場の低迷を受け、レーターステージへの新規投資案件が減り、関与先IPO社数は簡単には増えません。
そこでアーリーステージへの投資比率を高めるVCが増え、投資案件への関与度合いも深くなってきました。
結果的にVCの持株比率は増えますが、一人のキャピタリストが関与できる投資先数には限界があります。
一方で、IPO時の時価総額は、今年上半期はVC全体で100億にも届かず、1件あたりのVC評価額はわずか1億円強です。
これでは、創業初期に投資しても(リスク)、資金回収(リターン)は見合いません。
高い時価総額が見込めるIPOストーリーがベンチャー投資を魅力的にさせます。
これからは、成長著しいアジア市場をいかに取り組むか、あるいは取り込まれるかを真剣に考える時代です。
VCは地域に根付くローカル産業と言われます。
しかしこのままVC業界がドメスティック(国内)な活動だけでは、ベンチャー投資の空洞化が起きても不思議ではありません。
海外市場へ展開できる、スケールの大きな企業へと育成支援する機能が、VC業界にも必要です。
【2010年上半期VC関与状況】
会社名 上場日 時価総額 VC評価額 VC比率 VC社数
アニコムHD 3月3日 6,337M 2,568M 41% 16社
エスクリ 3月5日 1,996M 533M 27% 7社
大光 3月9日 1,940M − − −
セルシード 3月16日 5,738M 3,947M 69% 18社
ダイト 3月24日 9,846M 598M 6% 5社
アゼアス 4月16日 2,390M 121M 5% 3社
ボルテージ 6月11日 2,898M 265M 9% 6社
パピレス 6月23日 3,257M 851M 26% 10社
電算 6月24日 4,399M − − −
トータルメディカルS 6月24日 1,769M − − −
合計 40,570M 8,882M 22% 66社
*申請時における既発行済株式数(目論見書を元にインディペンデンツ作成)
*東証1部上場銘柄(Paltac、第一生命)を除く
今年上半期の新規株式公開(IPO)12社のうち、ベンチャーキャピタル(VC)関与先は7社でした。
IPO先企業合計に占めるVC持株比率は22%、VC社数は66社(のべ)でした。
VC業界全体ではIPOによる資金回収機会は昨年よりは増えてきました。
しかしベンチャー投資、特にVC業界全体に回復の兆しはなかなか見えません。
この最大の理由は、IPO時における時価評価額が低いことにあります。
VCがIPOで大きな利益を得る方法は、(1)関与するIPO社数を増やす(2)IPO時の持株比率を高める事です。
株式市場の低迷を受け、レーターステージへの新規投資案件が減り、関与先IPO社数は簡単には増えません。
そこでアーリーステージへの投資比率を高めるVCが増え、投資案件への関与度合いも深くなってきました。
結果的にVCの持株比率は増えますが、一人のキャピタリストが関与できる投資先数には限界があります。
一方で、IPO時の時価総額は、今年上半期はVC全体で100億にも届かず、1件あたりのVC評価額はわずか1億円強です。
これでは、創業初期に投資しても(リスク)、資金回収(リターン)は見合いません。
高い時価総額が見込めるIPOストーリーがベンチャー投資を魅力的にさせます。
これからは、成長著しいアジア市場をいかに取り組むか、あるいは取り込まれるかを真剣に考える時代です。
VCは地域に根付くローカル産業と言われます。
しかしこのままVC業界がドメスティック(国内)な活動だけでは、ベンチャー投資の空洞化が起きても不思議ではありません。
海外市場へ展開できる、スケールの大きな企業へと育成支援する機能が、VC業界にも必要です。
【2010年上半期VC関与状況】
会社名 上場日 時価総額 VC評価額 VC比率 VC社数
アニコムHD 3月3日 6,337M 2,568M 41% 16社
エスクリ 3月5日 1,996M 533M 27% 7社
大光 3月9日 1,940M − − −
セルシード 3月16日 5,738M 3,947M 69% 18社
ダイト 3月24日 9,846M 598M 6% 5社
アゼアス 4月16日 2,390M 121M 5% 3社
ボルテージ 6月11日 2,898M 265M 9% 6社
パピレス 6月23日 3,257M 851M 26% 10社
電算 6月24日 4,399M − − −
トータルメディカルS 6月24日 1,769M − − −
合計 40,570M 8,882M 22% 66社
*申請時における既発行済株式数(目論見書を元にインディペンデンツ作成)
*東証1部上場銘柄(Paltac、第一生命)を除く
She's not a girl who misses much
「Happiness Is A Warm Gun」
「Happiness Is A Warm Gun」