2010年04月12日

Look,what you're doing

IPOへの意欲は根強いな、と各地のイベントを通じて感じます。

閉塞感から脱出すためには、IPO業界、中でも特にVCがこれからのIPO市場をリードすべきです。

THE INDEPENDENTS」4月号連載コラム「ベンチャー投資を考える第15回」を転載します。ご参考にしていただければ幸いです。


Exitストーリーを自ら作る
 
 ベンチャーキャピタル(VC)業界では、投資する時より資金回収(Exit)の方が難しいと言われます。最近は株式公開(IPO)件数が減り、途中売却(トレードセール)によるExitが多くなりました。創業初期(アーリーステージ)段階に、最初からIPOによるExitを前提としないで投資するVCも増えてきました。トレードセールにおいてVCはExit先を自ら探さなくてはなりません。
投資先の経営株主からの了承も必要です。黙って売り逃げすることはできません。結局はExit先が見つからないで経営株主への買戻しに頼るVCもあります。一方、国内ではなく海外でIPOを目指す企業も増えてきました。ただ海外IPOは投資先企業任せでなくVC自らが本気で取り組まないとExitは簡単には出来ません。

 ベンチャー投資のExitは長期間に亘ります。流動性もありません。VCは投資した瞬間からExitのチャンスを探っています。
VC同士は投資する時は協調しますが、資金の回収方法(Exitストーリー)は各VC間で異なります。当初立てたExitストーリーは事業環境や市場動向に応じて変わります。優秀なCFOは資金調達した後も各VCのExitストーリー作りに神経を注いでいます。

 起業家が作る事業計画は、投資家のExitストーリーの前提となります。経験豊かなVCは自ら事業計画とExitストーリーを作る事もできます。しかしVCが作るExitストーリーと、起業家が作る事業計画とでは期間と目的が違います。起業家のExitストーリーは単なる資金回収ではなく事業の発展であり後継者の育成です。自らの力でExitストーリーを作れるかどうかが、これからのベンチャー投資における成功の鍵と言えます。


「What You're Doing」

posted by kuni at 08:53| Comment(0) | TrackBack(2) | THE INDEPENDENTS NEWS
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